横田祐
国際的な統計を見れば明らかだが、日本は後進国である。
構造的な労働生産性の低さについて見ていこう。朝礼、掃除など無駄が多い。教育の意味で、従業員に参加させるのはわかる。しかし、多くの会社で朝礼・掃除の勤務時間の給料が支払われることはない。会社の生産性の低さは会社の指揮を取る者の責任である。サービス残業や土日曜日のサービス出社を強要するのは言語道断であるし、労働基準法違反である。会社の生産性の低さを下請けや労働者への皺寄せで誤魔化すと、結局はみんなが貧乏になると知るべし。労働契約にない労働をさせるのも労働基準法違反である。日本の会社は法令遵守の意識に乏しい。荷役会社が取引先に頭が上がらなくて、従業員に無賃で荷の積み下ろしをさせるのも違法だし、結局はみんなが貧乏になると知るべし。
給料の持ち出し(返却)という信じられない実態もある。給料日に勤務する会社に何割かの給料を逆に振り込むことを強要する会社もある。従業員の給料が会社の売り上げになるのだろう。
従業員の残業が多いなら、管理職にするか、解雇して個人事業主にしてしまおう。管理職は残業手当が出ないから。個人事業主も残業手当が出ない。さらに個人事業主の場合、成果報酬だから、働いているだけではお金がもらえない。アニメーターの時給は400円(個人事業主)くらいと言われている。笑えるアニメ立国の実態である。
大局的な成長率の低さについて見ていこう。投資とは未来を買うことである。日本の家電メーカーは1990年代にあぐらをかいて研究開発してこなかった。日本の家電メーカーが繁栄したのは、アメリカの技術を盗んで、日本で安く生産したからである。今、中国は過去の日本と同じことを中国で行なっている。中国は継続的に研究開発に資金を投入している。日本は官僚主導の歪な研究資金の投下をしている。官僚が投資先の研究テーマを決めている。研究テーマは研究者に決めさせるべきだ。研究開発について言えば無駄金があった方がいい。思わぬところに果実が見つかるものだから。
円安について見ていこう。上で述べたように、日本は生産性が低く長期に渡って低迷しているので、魅力的な投資先ではない。よって、外国人は円を買おうとは思わない。ただ、円安だから、外国人がモノを安く買おうと思う。これでは日本の貧乏が続くだけである。
これらの問題を解決するのは簡単ではない。しかし、まず申し上げなければならないのは、悪い意味で日本人の文化が色濃く影響していることである。「出る杭は打たれる」という慣用句である。日本人はみんな同じで居心地が良いのである。しかし、それでは日本国で新しいモノは生まれない。なぜなら、違う考え方でしか新しいモノは作れないから。新しい考え方を打って潰してしまうから、いつまで経っても新しいモノは生まれない。でも日本人は新しいモノが好きですよね?コンピュータとかスマホとか、どこで作っていますか?外国ですよね?支払ったそのお金はどこに行きますか?外国ですよね?外国人は余った日本円をどうしますか?売りますよね?
日本人は自分自身の矛盾に気づかなければならない。そうでなければ、近い将来、円の失望売りを招き、暴落する。現時点で、日本国は奴隷国家である。と申し上げておく。小泉政権が労働者派遣法を改悪して製造業への労働者派遣を自由化したときに、先見の明を持った日本人がたくさん国外に脱出したのは正にそういうこと。日本人が日本人を使い捨てにするという事実。
“Don't be shy. Come on!”と外国人が言うのは親切心だよ。目が覚めなければ終わりだね。自分と他人の区別がわからない人たち。日本だけではなくて世界でも、低学歴の資本家が一定数存在することについて考えてみると良い。彼らはあなたたちとは違うのだ。
今なら、AIとかITと関係がない研究をすればいいのにね。日本人は2番手が大好きだよね。私なら相手が作った土俵で勝負しようとは思わない。